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交流会
第58回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2011年11月11日)
第58回大阪大学機械工学系技術交流会
日 時:2011年11月11日(金) 13:30~16:50
会 場:大阪大学大学院工学研科 機械系M4棟2階M4-201講義室
--------------------------------------------------《スケジュール》------------------------------------------------------------
13:00~ 受付、開場
13:30~14:00 総会
14:00~14:40 博士課程後期学生発表会
14:40~15:10 コーヒーブレーク
15:10~16:00 講演1:カーボンナノチューブのナノエンジニアリングが拓くもの
大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻 教授 中山 喜萬 氏
16:00~16:50 講演2:手術機器・ロボットの開発
東京工業大学大学院総合理工学研究科メカノマイクロ工学専攻 教授 小俣 透 氏
17:00~ 懇親会(於:ラシェーナ)
-------------------------------------------------------------《講演概要》-----------------------------------------------------
講演1の概要:カーボンナノチューブ(CNT)は、電気的・機械的に優れた性質をもつ素材として注目され、多様な応用が期待されている。本講演では、CNTのナノエンジニアリングに焦点をあてる。CNTは炭素の6員環ネットワークで構成されたチューブであるので、5員環や7員環を導入することによって多様な形状を作ることができる。直径の異なるものを繋いだり、曲げたり、分岐構造を作ったり、コイル形状にしたりなどである。その加工に必要なエネルギーは? 実現するためのプロセスは? これによって何が生まれるのか? などの視点で研究を進めてきた。この中で、CNTが一方向形状記憶物質であることを見いだした。また、ギガヘルツ振動子やトーショナルアクチュエータ、生体一分子レベルの質量・力計測デバイスなど新しいデバイスの提案が可能になった。
講演2の概要:これまでに手術ロボットが開発され、米国製手術ロボットda Vinciが世界的に普及している。しかし、それですべてが解決されたわけではない。内視鏡外科手術はここ数年急速に拡大し、それにともない新たな問題が発生し、それを解決する手術機器・ロボットの開発が求められる状況が続くものと思われる。特に今後はそれぞれの領域で個別の取り組みが必要と思われる。本講演では、体腔内で機器を組み立てるなど臓器を把持・操作する独自の方法を紹介し、腹部外科、胸部外科、口腔外科との医工連携による手術機器・ロボットの開発の取り組みを紹介する。