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第64回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2013年2月8日)

第64回大阪大学機械工学系技術交流会 ―現場で活かす設計工学の最前線― 日 時: 2013年2月8日(金) 13:30~17:20 会 場:大阪大学大学院工学研究科   機械系M4棟2階M4-201講義室 --------------------------------------------------《スケジュール》------------------------------------------------------------ 13:00~    受付・開場 13:30~14:20  講演1:構造最適化技術に基づく射出成形機用取出ロボットの開発 株式会社ユーシン精機 開発本部 研究開発部 責任者             小谷 高代 氏 14:20~15:10  講演2:仕様の最適化とプロセスの見える化による後戻りのない製品開発の取組み 株式会社IHI ものづくり改革推進本部製品競争力強化グループ          呉宏堯 氏 15:10~15:40  コーヒーブレーク 15:40~16:30  講演3: SKYACTIVテクノロジーとその開発を支えたモデルベース開発 マツダ株式会社 パワートレインシステム開発部 部長             原田靖裕 氏 16:30~17:20  講演4:自動車の新技術開発を支えるCAE~エコカー開発はCAEがあってこそ~ デジタルプロセス株式会社 技術顧問                     加藤 廣 氏 -------------------------------------------------------------《講演概要》----------------------------------------------------- 講演1の概要: 射出成形は,パソコン・携帯電話・車・医療機器・食品容器・雑貨などのプラスチック製品の大量生産を支える根幹技術である.射出成形工場は,世界中で365日24時間稼働している.取出ロボットは,射出成形機からプラスチック製品を取出す作業を行う搬送ロボットである.取出時間がゼロに近いほど工場の生産性が上がることから,高速動作が求められる.本講演では,当社におけるトポロジー最適化を用いた機体軽量化への取り組みを説明するとともに,軽量化による高速動作実現について説明する. 講演2の概要: 製品の品質向上と開発のスピードアップのため,設計技術力とCAE技術を活かし,品質・性能・コストのバランスがとれた製品を科学的かつ迅速に開発できるプロセスを構築し実践している.設計空間を事前に計算しデータベース化するプロセスは,工事毎に都度試行錯誤しながら最適化する設計から脱却し,後戻りがないOne-Way設計を実現した.また設計根拠が見えるプロセスは,プロジェクト関係者全体の円滑な意思決定に繋がり,超短期開発を実現した.本講演では,一般産業機械や航空・宇宙機器の適用事例の紹介を通して,上記の成果を挙げることができた経緯を説明する. 講演3の概要: マツダのSKYACTIVテクノロジーを搭載したクルマは,ハイブリット車に迫る優れた燃費性能を達成した.この開発では,モデルベース開発がその威力を発揮した.この開発事例を中心にモデルベース開発で目指したこと,実現できたことを紹介し,モノづくりのあるべき姿を展望したい. 1)燃焼:まずは,エンジンの燃焼効率改善について紹介する.コモンアーキテクチャーという技術思想に沿って,良い燃焼特性を狙い通り創造することにもチャレンジした.SKYACTIVでは,排気量が異なるエンジンでも,狙った特性に揃えることに成功した. 2)制御:SKYACTIV実現の為,基本から見直して一新した.具体的には,以下のような点である.①吸排気流動や燃焼室状態の予測精度向上,②最適な混合気を安定形成する燃料噴射制御,③超高圧縮比を使い切るための異常燃焼抑制制御,④次世代i-stop システムを含む燃費最適制御,⑤「走る歓び」を実現するための駆動力制御. 講演4の概要: 自動車業界において、CAD/CAM/CAEを活用した「製品開発プロセス」改革が進んでいるその主役はこれまで「3次元 CAD」であったが,「解析シミュレーション」に移りつつある.デジタルモックアップ(DMU)を活用した3次元設計手法に代わって主役に躍り出る役者が「CAEによる機能・性能の予測評価」技術である.日本の自動車産業のグローバルな発展を支える「環境対応車開発」を支える強力な担い手になってきた.   以上

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