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交流会
第82回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2016年9月16日)
第82回大阪大学工業会機械工学系技術交流会
― リフレッシュセミナー:熱・エネルギーの基礎から最新研究まで(実験室見学付き) ―
日 時: 2016年9月16日(金) 9:30~17:30
会 場: 大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室
----------------------------------------------------《スケジュール》-----------------------------------------------------
9:30~ 受付・開場
10:00~11:30 講演1: 熱工学の基礎と微視的な熱工学の適用例
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 芝原 正彦 氏
11:30~13:00 昼休憩
13:00~14:30 講演2: 熱工学と電気化学エネルギー変換
—速習:固体高分子形燃料電池,リチウムイオン二次電池,フロー電池(作製工程見学付き)-
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 津島 将司 氏
14:30~15:00 コーヒーブレーク
15:00~16:30 講演3: 化石燃料の大量消費と環境問題を解決するためのエネルギーキャリア戦略
-水素社会の実現を目指して-
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 赤松 史光 氏
16:30~17:30 研究室見学 (赤松研,津島研)
--------------------------------------------------------《講演概要》-------------------------------------------------------------
講演1の概要: 熱伝導,対流熱伝達,熱ふく射は「伝熱の3形態」とよばれて,さまざまな熱輸送現象の予測に用いられている.それらの「伝熱の3形態」を微視的にみると,電子・原子・分子の移動,電子・原子・分子の相互作用,電磁波,によるエネルギー輸送の組み合わせであると考えられる.本セミナーでは,まず巨視的な「伝熱の3形態」の基礎について振り返った後,それらを微視的な視点から考えて制御するミクロな熱工学の最近のトピック例として,微細構造が界面熱抵抗に与える影響に関する研究やナノフルイッドと呼ばれるナノ粒子を懸濁させた液体の有効熱伝導率の測定などについて紹介する.
講演2の概要: 機械系研究者,技術者が関連する分野として次世代電池(燃料電池や二次電池)を取り上げます.本セミナーでは,これらの電気化学エネルギー変換デバイスについて,熱工学を基礎として,電子やイオンの輸送ならびにエネルギー損失の要因について,機械系研究者の視点からわかりやすく説明します.固体高分子形燃料電池,リチウムイオン二次電池,レドックスフロー電池,については,研究室見学の際に,電池構造や使用部材,ならびに作製工程を見ていただくことで実感し,速習できるような構成となっています.その上で,最新の研究開発の動向とともに,将来への展望なども紹介します.
講演3の概要: 私たちが利用しているエネルギーの約9割は,石油,天然ガス,石炭などの化石燃料を燃焼させることによって生み出されています.しかしながら,近年,化石燃料の大量消費により,地球温暖化などの地球規模の環境問題が起こっています.この問題を解決するために,太陽光,太陽熱,風力等の再生可能な自然エネルギーを用いて,化石燃料を代替するための,水素をベースとしたエネルギーキャリアを構築するための研究開発が,大型国家プロジェクトとして推進されています.本講演では,化石燃料の大量消費と環境問題を解決するためのエネルギーキャリア戦略について,最新の研究結果を引用して説明します.
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大阪大学機械工学系技術交流会 事務局
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