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第83回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2016年12月2日)

第83回大阪大学工業会機械工学系技術交流会 ―接合技術と機械・構造物の設計・製造― および博士後期課程学生発表   日 時: 2016年12月2日(金) 13:30~17:20 会 場:大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室   ---------------------------------------------《スケジュール》 --------------------------------------------- 13:00~    受付・開場 13:30~14:00  博士後期課程学生発表会 ・ 「運動量の流れに着目した,人の立ち上がり動作の解析」          浪花 啓右 君 ・ 「ロボット動力学シミュレーションのための高速な剛体接触力計算」     脇坂 尚樹 君 14:00~15:00  講演1: 溶接シミュレーションを活用した機械・構造物設計 大阪大学大学院 工学研究科   教 授 望月  正人 氏 准教授 三上 欣希 氏 15:00~15:20  コーヒーブレーク 15:20~16:20  講演2: 溶かさず接合する摩擦攪拌接合 大阪大学 接合科学研究所                    教 授      藤井 英俊 氏 16:20~17:20  講演3: 接着接合部の強度設計および接着接合の最新動向 東京工業大学 科学技術創成研究院              准教授      佐藤 千明 氏 ----------------------------------------------------《講演概要》--------------------------------------------------- 講演1の概要:溶接は機械・構造物の製作工程において不可欠であり,溶接部の特性を適切に把握することは,機械・構造物の性能を評価するうえで重要である。従来は,機械・構造物の性能を保証するために必要な溶接部の特性をいかにして確保するかという観点で溶接施工条件や製作工程が決定されてきたが,今後は,機械・構造物に求められる性能の高度化や使用条件の過酷化が予想され,溶接プロセスの影響を設計段階においても考慮することが重要になると考えられる。本講演では,機械・構造物の設計における,溶接変形・残留応力シミュレーションの活用事例について紹介する。 講演2の概要: φ10~15の円柱状の工具を高速で回転させながら被接合材に押し当てることにより摩擦熱を発生させ,その熱を利用して接合する摩擦攪拌接合は,材料を溶かさずに接合できる画期的な方法である。このため,接合時の材料の強度低下が小さく,高強度の構造物が得られることが特徴である。接合科学研究所では,現在,主に鉄鋼材料の摩擦攪拌接合法に取り組んでおり,いくつかの成果が得られている。その一つが鉄鋼材料の無変態接合法である。鉄鋼材料は炭素含有量が増えると強度は向上する一方,割れが発生しやすく,接合が困難となるが,本手法はこの問題を解決した。また,これが大幅なCO2排出量削減に繋がることを紹介する。 講演3の概要: 従来より,接着接合は多くの箇所に使用されてきたが,近年で材料の多様化に伴い,その重要性が増しつつある。たとえば,自動車,船舶,および航空機への適用が進みつつある。本講演では,最近重要になりつつある異種材接合についても言及し,そのニーズと課題について解説する。

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