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交流会
第55回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2011年5月23日)
第55回大阪大学機械工学系技術交流会
日 時:2011年5月23日(月) 13:30~17:00
会 場:大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室
--------------------------------------------------《スケジュール》------------------------------------------------------------
13:00~ 受付、開場
13:30~14:30 講演1:脱レアアースモータの開発
大阪府立大学大学院工学研究科電気・情報系専攻 教授 森本 茂雄 氏
14:30~15:30 講演2:我が国のレアメタルリサイクル技術に関する現状と動向
産業技術総合研究所イノベーション推進本部 主幹 森本 慎一郎 氏
15:30~16:00 コーヒーブレーク
16:00~17:00 講演3:動き出したレアメタル代替戦略
物質・材料研究機構材料信頼性萌芽 ラボ長 原田 幸明 氏
-------------------------------------------------------------《講演概要》-----------------------------------------------------
講演1の概要:省エネ家電やEV/HEVなどに用いられている高性能モータには、レアアースを使用した希土類永久磁石が使用されているが、希土類材料の価格高騰や安定供給への懸念から、省・脱レアアースモータの開発が求められている。そこで、希土類磁石を使用せずに希土類モータと同等の性能を目指した脱レアアースモータについて、構造・設計・試作・特性評価などの研究開発事例を紹介する。
講演2の概要:レアメタルリサイクル技術開発についてはこれまで多くの現状、動向、及び課題について調査・整理事例があるが、それら技術開発の技術的ポテンシャル評価など、将来の実用可能性については不明な点が多い。そこで、我が国で取組んでいるレアメタルリサイクル技術開発について各技術開発事例の実用化目標時期と実用化に向けた技術開発課題に関する調査を実施し、将来の実用可能性について独自に分析した結果を紹介する。
講演3の概要:高機能素材を世界に供給することはわが国の大きな世界貢献のひとつである。他方で其の元となる資源を海外に依存しているのも現状であり、世界的な資源供給のリスクも強まっている。これに対して「減量」「循環」などのアプローチがあるが、さらに、身近にあるものを使う「代替」が重要になってくる。従来の代替は緊急避難的要素が強かったが、長期的な資源利用戦略の上での「抜本的代替」が進められようとしている。わが国で開始された元素戦略研究は、その先端を行くもので、Dyフリーの高温保持力高性能磁石や炭素系原料による白金代替などの成果が出はじめている。