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交流会
第66回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2013年8月2日)
第66回大阪大学機械工学系技術交流会
―スーパーコンピューターを真に一番にするための研究開発システム―
日 時: 2013年8月2日(金) 13:30~17:00
会 場:大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室
--------------------------------------------------《スケジュール》------------------------------------------------------------
13:00~ 受付・開場
13:30~14:30 講演1: 正しい計算を最高速でするスーパーコンピュータ
早稲田大学理工学術院応用数理学科教授 大石 進一 氏
14:30~15:30 講演2: 日本のモノづくり再興のための計算科学・スパコンの役割
ダイキン情報システム株式会社常務取締役 (CAE懇話会理事長) 平野 徹 氏
15:30~16:00 コーヒーブレーク
16:00~17:00 講演3: スーパーコンピューター TOP500 -1993~2013- 20年の変遷を視る
株式会社HPCテック 顧問 正田 秀明 氏
-------------------------------------------------------------《講演概要》-----------------------------------------------------
講演1の概要: 離散数学の問題は、コンピュータで誤りなく解くことができることが多い。その意味で、コンピュータが誤りなく計算するのは、世間からは当然のようである。しかし、連続数学の問題もコンピュータは解く。微分方程式によるモデリングが理工学における最も有効な方法であることを鑑みると、コンピュータで連続数学の問題を正しく解ける様にしておくことは大変重要である。特に、ペレルマンの例でもわかるように、連続数学が問題解決の鍵となるケースは最先端の話題でもある。連続数学の問題を世界最高速に解くスーパーコンピュータの設計という問題意識を日本が世界に先駆けて提唱し、その実現をはかるというアイディアを提案する。これは今正に実現可能であることも紹介したい。
講演2の概要: 日本の製造業がグローバル市場において勝ち続けるために、計算科学やスパコンの役割を述べたい。グローバル製造業のビジネスモデルとして、サプライ・チェーンの課題とともに、何をどの市場に提供するかを決定するエンジニアリング・チェーンのグローバル体制について提言する。さらに、新たなモノづくりの源流としての新材料開発や、構造と制御(ハードとソフト)が融合した新商品開発におけるシミュレーション技術の新たな役割を考え、さらに全地球的規模の社会シミュレーションとモノづくりの接点を模索する。
講演3の概要: スーパーコンピューターとはどんなものかを簡単に紹介した上で、1993年に始まったTOP500ランキングのデータから視える世界の趨勢、日本の現状を解説します。特に日本のユーザ・ベンダーの過去・現在を俯瞰して、そこに至った経緯を視ます。次に神戸の理化学研究所 計算科学研究機構(AICS)に設置された「京」について述べます。最後に、今、進んでいる「京後継機」開発計画の現状と問題点について述べます。
以上