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第2回 LiVEMechX 講演会開催のお知らせ(2013年11月22日) 遠藤謙氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所)

本組織「生命機械情報システム創成学研究イニシアティブ」略称LiVEMechX(ライブメックス)は、大阪大学のロボティクス&メカトロニクス・機械系・情報系・生命系システム分野のポテンシャルを結集し、新しい発想の柔らかい生命機械情報システム創成を考えることを目的に専攻横断型研究組織として設立されました。上記のように第2回講演会を開催いたします。 今回は、途上国での適正技術を用いた義足開発を行い、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された新進気鋭の若手研究者であるソニーコンピュータサイエンス研究所の遠藤謙氏にご講演いただきます。 日時: 2013年11月22日(金)16:00~17:10(開場15:30) 場所: 大阪大学 産業科学研究所 講堂 (産研管理棟入口すぐ) アクセス方法http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/jp/access/access_campus.html 申込不要です。どなたでも奮ってご参加ください。 プログラム: 16:00~16:10   LiVEMechX(生命機械情報システム創成学研究イニシアティブ)概要 森島 圭祐 (大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻) 16:10~17:10 身体障害と社会と技術 遠藤 謙 氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)) Free discussion 世話役: 森島圭祐(生命機械情報システム創成学研究イニシアティブ リーダー) 杉原知道 (大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻) —————————————————————————— Speaker : 遠藤 謙 氏 (ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)) 講演題目:身体障害と社会と技術 講演概要: 義肢装具は通常身体機能の欠損を補うためのものとして使用されている機器である。しかし義肢装具は身体の機能を100パーセント再現することはできない。そのために身体障害者は限られた機能での生活を強いられたり、社会保険制度を利用したサービスを受けてきた。しかし、近年ではバネやダンパなどの要素技術の革新により、ある程度の歩行機能を比較的安価に再現できる物が増えてきた。さらには、パラリンピックに使用されているような板バネは走る機能に限定すれば身体能力を拡張する技術として注目を集めており、障害に対する見方も変わりつつある。本発表では、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発されたロボット下腿義足とインドのジャイプールフットとMITとの共同で開発された大腿義足に触れながら、失われた部位を補うための技術のデザイン手法を提案したい。 略歴: 2001年慶應義塾大学機械工学科卒業。2003年同大学大学院にて修士課程修了。2005年より、マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクスグループにて博士課程の学生として、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義を担当。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。また、途上国向けの義肢装具の開発、普及を目的としたD-Legの代表、途上国向けものづくりビジネスのワークショップやコンテストを主催するSee-Dの代表も務める。2012年、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された。

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