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交流会
第77回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2015年9月25日)
第77回大阪大学機械工学系技術交流会
― リフレッシュセミナー: 機械工学の基礎から最新研究まで(実験室見学あり) ―
日 時: 2015年9月25日(金) 10:00~19:00
会 場: 大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室
本リフレッシュセミナーでは,機械加工,ナノ光計測,破壊力学を専門する各講師から,基礎から最新研究に至るまでの流れを一気通貫に講義していただくことを予定しております.また,改築工事が終了しましたM3棟の各講師の実験室を見学していただきます.さらに,リフレッシュセミナーの終了後,暑気払いを兼ねて意見交換会も予定しております.機械加工,ナノ光計測,破壊力学の基礎から最新研究までを俯瞰する絶好の機会になると考えられますので,是非,ご参加いただけると幸いです.
-----------------------------------------------------《スケジュール》-------------------------------------------------
9:30~ 受付・開場
10:00~11:30 講演1: 機械加工の基礎と応用
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 榎本 俊之 氏
助教 杉原 達哉 氏
11:30~13:00 昼休憩
13:00~14:30 講演2: ナノ光計測の基礎
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 准教授 水谷 康弘 氏
14:30~15:00 コーヒーブレーク
15:00~16:30 講演3: 材料強度の考え方とナノ・マイクロ材料への展開
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 准教授 平方 寛之 氏
16:30~17:30 研究室見学(榎本研,高谷・水谷研,箕島・平方研)
17:40~19:00 意見交換会(大阪大学銀杏会館 2階 レストラン ミネルバ)
-------------------------------------------------------《講演概要》-----------------------------------------------------------
講演1の概要: 切削・研削・研磨加工に代表される機械加工は古くからある加工技術にもかかわらず,現在でも多くの先端製品,先端デバイスの加工法として多用されています.それは機械加工が他の加工技術を凌駕する優れた特徴を有するためですが,一方で,検討すべき因子が多く,最適なパフォーマンスを得るのに苦労する方が多いのも実際ではないでしょうか.この問題を解決し優れた機械加工を実践するには,機械加工全般にわたり系統だった知識を適切に獲得し,その知識を駆使する中で最先端の加工技術を習得していく必要があります.本講義では駆け足にはなりますが,基礎に重点を置きつつ,最新の動向までを整理して系統だって解説します.
講演2の概要: ナノオーダで光を用いて精密に計測する技術は,近年の微細加工技術の進展に伴い,必要不可欠な計測になってきました.一般的には,光学顕微鏡を利用することで容易に計測することができますが,現在必要とされている計測精度は光の回折限界以下であるため直接計測が困難です.そこで,ナノオーダの物体計測には光と物質の相互作用をもとにした二次的な工夫が必要とされています.本講演では,ナノオーダの光計測に必要とされる基礎理論,特に,光と物質の相互作用に着目した解説を行うとともに応用例も含めてご紹介いたします.
講演3の概要: 全てのモノはいつか破壊しますが,安全,安心な構造物を実現するには,どういう条件で破壊が生じるのか,その限界を知ることが重要です.その基礎となる考え方を提供するのが材料強度学であり,とくに亀裂を有する材料に対する破壊力学です.本講演では,破壊力学の基礎,破壊じん性,疲労き裂進展などについて平易に解説します.さらに,大きな材料に対して検討されてきた破壊力学の概念が,薄膜などのナノ・マイクロ構造体に対して普遍的に成立するか否かは未解明であり,この問題に対する講演者らの最近の研究例を紹介します.
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大阪大学機械工学系技術交流会 事務局
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