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第70回大阪大学機械工学系技術交流会開催のお知らせ(2014年5月9日)

第70回大阪大学機械工学系技術交流会 ― 「原子・分子からのものづくり」 ― 日 時: 2014年5月9日(金) 13:30~16:50 会 場:大阪大学大学院工学研究科 機械系M4棟2階M4-201講義室 --------------------------------------------------《スケジュール》------------------------------------------------------------ 13:00~    受付・開場 13:30~13:50  講演1: 工学研究科附属アトミックデザイン研究センターの目指すところ 大阪大学大学院 工学研究科 アトミックデザイン研究センター長 機械工学専攻 教授 渋谷 陽二 氏 13:50~14:40  講演2: 原子・分子シミュレーションによる材料開発 大阪大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 助教 アトミックデザイン研究センター兼任 松中 大介 氏 14:40~15:30  講演3: 大気圧プラズマの医療応用 大阪大学大学院 工学研究科 アトミックデザイン研究センター 准教授 北野 勝久氏 15:30~16:00  コーヒーブレーク 16:00~16:50  講演4: カーボンナノチューブの特性を活かすための応用研究 大阪大学大学院 工学研究科 アトミックデザイン研究センター 准教授 平原 佳織 氏 -------------------------------------------------------------《講演概要》----------------------------------------------------- 講演1の概要: 平成15年度に工学研究科附属原子分子イオン制御理工学センターが開所し,10年間の先端的な学際融合型研究活動を展開してきた.この成果を引き継ぎ改組して,新たにアトミックデザイン研究センターが平成25年4月より活動を始めている(http://www.camt.eng.osaka-u.ac.jp).このセンターでは,1)原子・分子構造からの材料・構造・機能設計を意図した研究に重点,2)シミュレーションベースト・エンジニアリングの積極的な推進,3)産業応用に直結させたプロトタイプリサーチ(原型研究)に重点の3本柱を趣旨としている.活動し始めたばかりであるが,センターの活動について紹介する. 講演2の概要: 新しい高機能材料やデバイスを効率的に創製していくために,従来からの実験主体の研究開発に加えて,高精度なシミュレーションによる設計手法・予測技術を援用することは有力な手段である.近年,計算機性能の飛躍的な向上に伴い,第一原理計算や分子動力学法の計算科学的手法は物理現象のメカニズムを解明する目的だけでなく,原子・分子レベルからの材料設計に展開されてきている.本講演では,講演者のグループで高延性・高靱性マグネシウム合金材料の開発を目指して推し進めている研究をご紹介致します. 講演3の概要: プラズマを人体組織へ照射して医療行為を行うプラズマ医療(Plasma Medicine)は世界的に高い注目を集めている.熱負荷の無い大気圧低温プラズマにより生成した化学活性種により,人体に付着した有害な微生物を不活化(消毒)するプラズマ消毒の研究を中心に進めている.創傷などが一般に「ぬれ環境」にあるため,人体の直接消毒には,液体に対する殺菌が重要であるが,これまでに殺菌力を数桁高める事が可能な低pH法と呼ばれる技術を開発した.気中・液中活性種診断,生化学,分子生物学的な手法を通じて,液中での殺菌の基本的な機構を解析した.本技術の歯科応用を進めており,ヒト抜去歯牙の感染モデルの無菌化にも成功した. 講演4の概要: カーボンナノチューブが構造に由来して独特の優れた性質を有することは,20年来の基礎物性研究よりよく知られている.特性を活かした高機能部材やデバイスなどの開発も多岐にわたり進められているが,実用化を目指せる応用展開には,性質を良く理解したうえで,個々のナノチューブを”きちんと扱う”ための要素技術開発が必須である.講演では,カーボンナノチューブ一本レベルの加工に関する基礎科学や機械特性を活かした応用,およびナノチューブ凝集体の形状特性をそのまま活かせる機能材料開発など,最近進めている研究について紹介する.  

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